コンテンツ
さぁ日本に帰ろう
帰国の条件
お前ってやつは。手強すぎるんじゃ!(笑)
帰国プランももちろん大事なのですが、帰国後に入院する病院を探さなければならないのです。
簡単に言うと帰国後に僕の面倒をみてくれる病院探しです。
そんなの簡単にみつかるだろ!
ところがどっこい、これがなかなか決まらないんです。
日本の病院はよその病院で手術を受けた患者は敬遠する傾向があるみたいなんです。
特に今回は
よそ中のよそである海外の病院
そりゃ受け入れてくれませんわな・・・
要は責任逃れなんです。
よその病院で治療を受けたとはいえ、受け入れた後で何かあれば病院として責任を問われかねないわけですから。
社畜としては地靴はわかりますが、
ほんとオトナってめんどくさいですよね。
まさか異国の地で現実を突きつけられるとは(苦笑)
とは言えども、受け入れてくれる神のような病院を探すしかないので必死に探していると
ありました!
神の病院(笑)
しかも実家の近く!ありがたやありがたや。しかも脳のスペシャリストの先生が
診てくれるとのこと。
この世界も捨てたもんじゃないですね。
ということで帰国後の居場所を獲得することが出来ました!
さぁここからが本番、帰国するためのプラン作り、題して
帰国大作戦
です!
保険会社が考えてくれた帰国プランは、次のとおり
・民間機をチャーターしてフランスのパリまでフライ
ト
・民間機は病院直近の空港からテイクオフ
・パリからは民間機のビジネスクラス
・日本には関空から入国(パリ⇒関空)
・フランス人の医師と看護師に同伴を依頼
・関空から受け入れ先の病院までは民間の救急車
なるほどなるほど。
めちゃくちゃ壮大な計画やな。
っというか、
パリ!?
さらに
フランス人医師&看護師!?
なぜに関空??(関空=関西国際空港で大阪府です)
もう突っ込みどころは満載です。はい。
とりあえず、自分を全力で落ち着かせ考えて出た言葉が
僕:お話は理解しましたが、費用はどれくらいかかるんですか?
保:そうですね。概算にはなりますが、500万円くらいですね。
僕:なるほど。わかりました。
ん?
500万円!?
覚悟はしていたけど、高すぎるだろ(苦笑)
しかし、これぐらいで取り乱すりょうたではありません。
なんといっても既に異国地の地で倒れ、気付いたら病院のベッドの上でしたを経験してしまったんですからちょっとぐらいではビビらないわけです。
呼吸を整えて更に保険会社産に一言
僕:考えていただいたプランについては理解しました。
今回このプランを見送るとどうなりますか?
保:そうですね。
これ以降についてはまったく見通しが立っていないのでいつ帰れるかわから
ないですね。
はい。確定です。帰国大作戦のプラン確定です。
以降の見通しが立っていない時点で1択状態です。
だって早く日本に帰りたいから(涙)
ということで、帰国プランについては固まったわけです。
最後の条件となった担当医の許可についてはあっさりOK(笑)
これで帰国のための条件は揃いました。あとは決行の日を待つのみ。
沈まぬ太陽を見つめながらその日をただただ待ちました。
白夜眩しっ。寝れへんやん。
いざ!日本へ
やってきました帰国大作戦決行の日。
突然の入院からちょうど2週間。
思ったよりも早く帰国できそうで一安心。
決行の前日、看護師さんから
明日は朝6時には起こしに来るからね!
と言われてたんですが、はい、そうです。
相も変わらず寝れないので(白夜の奴め)6時前には余裕でおきて着替えて待ってると、起こしにきてくれた看護師さんに
「Wao!」
「Great!」
と驚きとお褒めの言葉をいただきました。
時間まで病室で待っていると来ましたよフランス人の医師と看護師が。
ひとまずパリまではこの人たちが同伴してくるそうなので、深々と挨拶を。
さぁ帰るぞ!
空港まではたしか救急車だったよな。
ということで救急車はどこ?と聞くと、
ついて来い!
と言われました。
救急車まで歩きなのね。リクライニング云々にはこだわるのに移動は徒歩なのね。車椅子とかこの国にはないのかしら。
と戸惑うもフランス医師&看護師はさっさと歩いていってしまうので、自分の荷物を背負って二人の後を追うりょうた。
そこに病人感はゼロだったように感じました(笑)
少し歩くと駐車場に救急車が止まっていました。さっさと乗り込み、一路空港まで。
サイレンを鳴らすわけでもないので普通にドライブです。
しばらく走っていると空港に到着し、チャーターした小型機に横付け。
まるでセレブですよ。
貸切の飛行機なんてたぶんこれからの人生経験することないですからね。
さくっとこの飛行機に乗り込み、パリに向けて
テイクオフ!
ちなみにこのチャーター機内ではずっと横になった状態で乗っていました。
リクライニング問題は守られていました(笑)
1時間もたたないうちにフランスはパリに到着しました。
ここからは民間機で日本に向かうので、国際空港に向かうわけですが、いどうはもちろん
救急車です(笑)
フランスの救急車にもお世話になるとは。
フランスの国際空港であるシャルルドゴール空港に着くと、なぜか空港内は車椅子で移動。
スタートの徒歩はなんだったんや。
ビジネスクラス利用なのでビジネスクラス以上のお客様しか利用できないラウンジで時間をつぶし(もう二度と使うことないだろうな)、機内へ。
当然社畜はビジネスクラスとは無縁です。
なので当然人生初ビジネスクラスなわけです。
できれば健康な状態でビジネスクラスヴァージン捧げたかった(笑)
慣れないビジネスクラスとじわじわと蓄積された疲れで、この機内ではほとんど寝ていました。
ビジネスクラスの食事ってすごいですね。
エピローグ
約10時間のフライトの後、ついについに
日本に帰ってきました!
もう感動ですね。なんともいえない感情になりました。
故郷に帰るってこういう感情なんですね。
実家は車で1時間なので知りませんでしたが。
昔、太平洋戦争をグアムで生き抜き、戦敗を知らされないまま戦後しばらくしてから日本に帰国された横井さんという方が見えたんですが、気持ち的にはそんな感じでした。
故郷というか祖国ってやっぱ特別なんだぁっと。
この時本気で
生きててよかった。
異国での生活に耐えてよかった。
って思いました。本気で思ったのはこのときが初めてだったのかもしれないです。
帰国できた喜びを感じるのと同時に
グッバイ、白夜
と宿敵にも別れを告げることができました。
これでやっとぐっすり寝れるぞと。
日本の地を踏んでからは淡々と民間の救急車に乗り込み、大阪から愛知まで向かったわけです。
長旅を終え、受け入れ先の神病院(正式名称は別にありますよ!)に到着し、日本での入院生活を始めることとなりました。
同伴の医師と看護師は早々に立ち去っていきました(笑)
ありがとう!
こうして長かった、そして予想外だった今回のたびは終わりを告げることとなりました。
日本での入院生活はこのあと少し続くのですが、まぁそれはそれとして。
今では社畜生活に無事復帰していますのでご安心を。
ただですね。未だに解決していないことがあるんです。
それは
帰国大作戦の費用です(笑)
先日問い合わせてみたところ、確定するのが年末になるとか
暫定費用は600万円だそうです。
増えとるやん!
ということで人生のターニングポイントとなる旅をお話させていただきました。
なぜこのアクシデントが転生のきっかけとなるのか。
それはまた、おいおいお話しする機会があればと思います。
まず欧州と日本を巡る壮大な旅の話はここで終わりとなります。
なかなか全部を話すことはできなかったので、話足りないところはまたそのうち補完できればと。
ちなみにですが!
異国の地での入院生活にかかった費用
500万円超えるそうです。
みなさん、海外行くときは保険に入りましょう(笑)
この話はここで一区切りですが、今後もブログは続いていきますのでどうぞよろしくお願いします。
むしろここからが本番です!
皆様に有益な情報をじゃんじゃん発信していくので乞うご期待です!
最後まで読んでいただき本当にありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょう!
それでは!
(注)本文のところどころで費用がいくつかが出てきましたが、あくまで請求金
額です。
ほぼ全額保険でまかなえます。
保険がなかったら・・・と考えるとぞっとします。
だからこそ保険は大事なんです!
もしよければポチっとお願いします!社畜に愛の手を!
よその病院で治療を受けたとはいえ、受け入れた後で何かあれば病院として責任を問われかねないわけですから。
オトナってめんどくさいですよね。
コメントを残す